剣吸芽と水吸芽

シ ュン

2013年10月31日 01:34

バナナ業界ではよく耳にする剣吸芽と水吸芽。
基本的には水吸芽よりも剣吸芽のほうが成長が良いとか、収穫が良いとされています。
しかし実際の実験データは今のところ見たことがありません。

なのでずーーーっと

ホントか!?

と疑問に思ってきました。

んで、ようやくコイツ(剣吸芽)のことが理解できてきました。

ずばり剣吸芽とは・・・

ニート野郎だ!

という事です(笑)

剣吸芽と水吸芽の大きな違いは剣吸芽のほうが葉が小さく根が太くまるで竹の子のような形をしていること。
そうまさしく、剣吸芽は自分でろくに働かず親からの財産(養分)をたっぷり頂きぐいぐい成長する奴なのです。

なので一番成長が早いのは、ずっと親株にくっついてる剣吸芽です。これはものすごい速さで成長します。
切り離すと成長は鈍ります。収穫が終わった親株もすぐに全部撤去してしまわずに、半分ぐらい残しておくと最後まで遺産をかじり続け成長速い気がします。

そして「剣吸芽のほうが収穫が良い」という点ですが、これはバナナが開花する条件は「大きく成長したら」ではなく「プラス成長をある一定回数行ったら」なのだからだと思われます。同じ成長をするにも無一文から始める水吸芽と、親からの財産(養分)で一気に助走をつけられる剣吸芽では飛距離が違います。

という事で、同一条件で順調に成長するなら水吸芽よりも剣吸芽の成長に分があるのは紛れも無い事実。
しかし、基本的には同じ植物体。その差は初期成長の早さのみ。ゾウムシや台風被害、冬季のデグレードなどで成長が鈍ったりするなら一概には言えない。。。というのが今のところの見解です。

今後も観察を続けます。